日本料理の原点「精進料理」の素晴らしさに魅了され、日本人として「和食」を愛(め)で、ご自身のアレルギーを克服するなかでたどり着いた、ビーガンのライフスタイル。
「日本では、ビーガンは周りに理解者がいないと続けられないから、そのための仲間作りが必要と思ってます」と語る、精進料理の達人でビーガンでもある江良星美さん。
彼女が主催の「ナチュラルビーガンマルシェ」をはじめとするビーガンイベントは、回を重ねるごとに人気も上昇。ビーガンの強い味方である江良さんの素顔に迫ります。
Contents
- なぜ精進料理?
- 料理教室や出張料理について
- ビーガンになったきっかけ
- ご主人もビーガン
- ご主人との出会い
- 未来型人間ドック「メタトロン」とは?
- 江良星美さん(精進双葉)をもっと知りたい!
なぜ精進料理?
そいみん:ビーガン料理にも、いろいろなジャンルが存在しますが、江良さんはどうして精進料理を選ばれたのですか?
江良:調理の専門学校に通ったのは、30歳の時。卒業する時に和・洋・中どれにするか選択をせまられ、日本人なので絶対「和」がいい、野菜料理の店でしか働きたくないと思い、必然的に精進料理になりました。
就職先を探していたところ、惚れた店が一軒だけあり、それが東京の精進料理のお店でした。
そいみん:精進料理と聞くと、修行僧のための食事というステレオタイプなイメージを持つ人が多いと思いますが、江良さんがつくる精進料理とは?
江良:通常の精進料理は、動物性を使わない、五葷(ねぎ、玉ねぎ、にんにく、にら、らっきょう)抜き、というルールがあります。五葷を摂ると怒りやすくなったり、性欲が増すと言われ、仏道修行には、怒りや性欲の感情は必要ないことから禁止されています。
私がつくる精進料理は、動物性食材・五葷を使わないだけでなく、小麦粉と砂糖(てんさい糖やメープルシロップなどであっても)を一切使用しません。理由は、私自身が小麦粉の遅延アレルギーがあるから。砂糖も、健康上の理由から使わないです。
そいみん:言葉だけ聞くと、みなさん驚かれるでしょうね。なんだか、味もそっけもない料理なのではないかと(笑)!さらに写真をみたら、「え!これがそうなの?めっちゃおいしそうじゃない!」って二度驚くはず(笑)。
江良:ありがとうございます。素材は無農薬、オーガニックのものを使用し、調味料は昔ながらの「本物」です。なるべくシンプルで、手順を簡単に、おいしくできる精進料理や和食の独自レシピをご提供しています。
料理教室や出張料理について
そいみん:精進双葉の料理教室について、具体的にはどんなレッスンをされているのでしょうか。
江良:基本的に、3~6人程度の少人数レッスンを行っていますが、マンツーマンでもお受けしています。一回のレッスンで、4品ほど学んでいただけます。
そいみん:精進料理の知識がなくても大丈夫でしょうか。
江良:もちろんです。初めての方は、基本の精進料理教室がおすすめ。普段のお料理にもすぐに応用できる内容です。
精進出汁の取り方、昆布出汁の胡麻豆腐、精進出汁のお椀や筑前煮などを学ぶ「基本の精進料理①」と、がんもどき、椎茸出汁のけんちん汁、そのままで美味しい胡麻豆腐や季節の和え物を学ぶ「基本の精進料理②」のコースをお選びください。
そいみん:マルシェでも見かける「精進カツ」や「春雨炒め」も教えてもらうことはできますか?買いそびれるほど人気のメニュー、家で自分でつくれたら最高だなって。
江良:リクエストに応じますよ。事前に、お気軽にご相談くださいね。
ビーガンになったきっかけ
そいみん:YouTube(写真上)で、ビーガンになったきっかけや、アレルギーをどう克服されてきたかをお話されていますね。アトピーに随分と悩まされたとか……。
江良:幼少期からほんの少し、片腕の関節だけにアトピーがあったんですが、20歳の時に全身アトピーになってしまって。実家を出て半年、社会人2年目で外食が中心の日々。アトピーに悩み、色んな本を読みあさると、動物性の食べものと白砂糖が血液を汚すことがわかったんです。
そいみん:それは、どのような内容の本だったんですか?
江良:大阪のお医者さん甲田光雄先生の本です。「西式健康法」というのがあって、難病も少食で克服している方が大勢いることを知りました。西式健康法は青汁、玄米、豆腐が基本で動物性の食べものは摂りません。西式健康法を真面目にやれたのは2か月、やはりいろいろ食べたくなってしまい、お家ではビーガン、外では好きなものを食べる事にしたんです。
そいみん:効果はありましたか?
江良:全身にあったアトピーは、カラダの一部だけになりました。その後、ホームビーガン生活は10年ほど続きましたが、アトピーは完治しなくて背中や肩、腕に残ってました。
そいみん:そこで、あきらめずに完治までたどり着いたんですよね?
江良:途中、ビーガンは、もしかしたら合ってないのかな、やめようかなと思うこともありましたが、テニスのジョコビッチ選手の本のなかでグルテンフリーという言葉を見つけ、遅延型アレルギーについて知りました。
遅延型アレルギーは、自分でキットを取り寄せて調べることが出来るんです。その結果、卵、乳製品、小麦粉のアレルギーであることがわかり、それらを一切やめたら、アトピーが1ヶ月もしないうちに消えて出なくなりました。
【遅延型アレルギー検査】日本人向け食品:IgG食物過敏フルパネル(219項目)は、こちら
そいみん:すごい変化ですね!外食では、お肉やお魚は、召しあがっていたのですか?
江良:アレルギーを発症する食材は避けていましたが、外食では相変わらずお肉、お魚は食べていました。それで、仕事が忙しくなったとたんに、治っていたアトピーが再発。もう動物性の食べものを一切やめようと決めました。それ以来、完全ビーガン食です。
ご主人もビーガン
そいみん:同じくビーガンで、ビーガン柔術の世界大会チャンピオンでいらっしゃるご主人〈江良 拓さん〉のことも聞かせてください。
江良:夫は20歳(2010年)のとき、柔術を学ぶためにハワイ~カリフォルニアへ。いくつもの大会に出て、世界第2位、全北南米(規模的に世界・アメリカ、ブラジル、アジア含む)は第1位の記録を残しています。
大会前の減量が毎回大変。ハワイにはビーガンのお店や、ビーガンのチームメイトがいたので、軽い気持ちでビーガン食を始めたようです。
減量に成功しただけでなく、スタミナが増して、持久力がつき、身体が丈夫になったといいます。鼻炎まで、治ってしまいました。彼はビーガン食歴13年になります。
※江良(石井) 拓さんの本〈なぜ世界はVEGANを選ぶのか?〉は、こちら
そいみん:ご主人は、柔術を一般の方にも教えていらっしゃるそうですね。
江良:2015年に帰国後、現役選手を引退。千葉県旭市にて柔術指導をしていましたが、2023年9月に夫が指導する柔術道場が渋谷にオープンしました。柔術指導受けたい方、募集中です。
ご主人との出会い
そいみん:ビーガンという同じ価値観を持つご主人と星美さんの、運命的な出会に興味があります。
江良:私達夫婦の出会いは2019年月6月。ミートフリーマンデーのふれあい食堂で、私が料理をつくるボランティアをしていたときに、お客様として夫が来たのが始まりです。
一年後にお付き合いが始まり、わずか3か月で結婚、すぐに子供〈快音/かいと〉を授かりました。
そいみん:ビーガンが引き寄せた出会いと、電撃婚、ドラマチックですね!お子さんの名前も、こだわりを感じます。
江良:息子の名前は、字画を調べに調べ、完璧な字画をつけました。実は私、姓名判断もやっています。屋号や氏名の命名、私自身も改名(ひらがなの「のぞみ」→漢字で「星美」に)しました。大吉の字画なんです。
そいみん:姓名判断、興味あるなぁ♪
江良:【双葉】という屋号も、もともとインターネットで字画を調べて大吉ということでつけたんですが、姓名判断の先生に字画が悪い、旧字体ではよくない画数とわかり【精進双葉】に途中で変えました。イベントを開催するときも、必ず字画をみて命名しています。
私の姓名判断は、日本古来で日本語のみの鑑定、命名となります。英語は、判断ができないのでご了承くださいね。
そいみん:多彩ですねえ!びっくりしました。
江良:ちなみに「ナチュラルビーガンマルシェ」は、32画でシンデレラ数。なんの苦労もなく幸せが舞い込んでくる大吉画数で、私の氏名の総数もシンデレラ数です(笑)。
オーガニックスーパーのクランデールでの「オーガニックビーガンマルシェ.」も、根津ガーデンでの「ねづオーガニックマルシェ」も私が命名しました。
未来型人間ドック「メタトロン」とは?
そいみん:全身の周波数を調べることで、アレルギーや自分に合わない化学物質、サプリメントの相性などがわかるという「波動調節メタトロン」のサロンも運営されているそうですね。
江良:ビーガンになるきっかけが、体調不良という方も少なくないんです。メタトロンは、メスを使ったり、採血や採尿検査はナシ、放射線を用いたりするわけではないので、レントゲンやCTのような電磁波の影響もなく、人体にとても優しい測定方法。未来型人間ドックといわれています。
そいみん:マルシェでも見たことがあります。原因のわからない不調って、どんな病院にかかるべきかすら、自分ではわからなくて悩みます。メタトロンの予約方法は?
江良:普段は、東京都葛飾区亀有でセッションしています。予約サイトよりどうぞ。マルシェ内やお店、個人宅への出張もありますので、気軽にお問合せください。
そいみん:私も試してみたくなりました!(※こちらのレポートは、後日! お楽しみに!)
江良:いろんな健康グッズ、波動グッズなども販売していたり、時には自然療法のお医者様まで紹介することもある私ですが、一番の使命は、ビーガンの方が楽しく生きられるように仲間を繋げることです。
ビーガンでもおいしい料理ができる、ビーガンでも問題なく子育てができる、こんな生き方してる人がいるんだ!と思ってくれるだけでもいい。
私はアレルギーがきっかけでビーガンになりましたが、今では【病気は最高のギフト】だったととらえています。
病気(アトピー)さんありがとう、私を目覚めさせてくれて、生き方を変えてくれて、素敵な仲間に出会わせてくれて、人生を変えてくれてありがとう……こんな私を、これからも宜しくお願いします。いろいろとイベントやってますので、逢いに来て下さいね。
江良星美さん(精進双葉)をもっと知りたい!
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