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コンポストや量り売り、循環型コミュニティとは

家庭から出る可燃ごみの約3割を占めると言われる生ごみですが、焼却時には多大なエネルギーが必要なのをご存じでしょうか。

そんな中で、食品廃棄物を資源として活用するための有効なツールとして評価されているのが「コンポスト」。

海外では、各家庭や店舗などで個別に取り組むだけでなく、住民や農家を巻き込んだ地域での動きが見られます。

コンポストを中心として消費者と農家がつながる「公共コンポスト」という循環のしくみを構築し実践する東京都三鷹市の農家と、その農産物を販売する「量り売り」とシェアキッチンのお店を訪れました。

循環するコミュニティとは、どんなものなのかをシェアしますね。

目次

  • 循環型農園とコンポスト
    • 鴨志田農園の堆肥化とは?
    • 農家と消費者をつなぐCSAというしくみ
  • 量り売りとまちの台所「野の」
    • 野の(nono)について
    • シェアキッチン(日替わりカフェ)
    • 量り売り
  • まとめ 主催者情報

循環型農園とコンポスト

7月15日に参加したフィールドワークのテーマは、「公共コンポスト・循環型農園を通じたコミュニティづくり」。

JR中央・総武線 三鷹駅から徒歩20分、鴨志田農園(東京都三鷹市上連雀6-31-16)にて、園主/コンポストアドバイザーの鴨志田 純(かもしだ じゅん)氏に、完熟堆肥づくりの基礎知識や公共コンポストのしくみ、堆肥を中心としたコミュニティデザインについて貴重なお話をうかがいました。

鴨志田氏は、コンポストアドバイザーとして日本各地で公共コンポストの設置と人材育成を行うほか、ネパールで生ごみ堆肥化の国家プロジェクトも推進されています。

鴨志田農園の堆肥化とは?

質の良い自家製完熟堆肥を利用した土着微生物を活かした農法で、年間約40種類もの有機野菜を栽培する鴨志田農園の堆肥化は、どのように行われているのかを見学。

まずは、生ごみをコンポストのベースとなる床材に混ぜ合わせるのが、一次処理。

床材には、落ち葉、もみがらなど、地域の20キロメートル圏内にある資材だけが使用されています。

一次処理されたものが農園に集められ、さらに材料を加えて60度以上の高温にする作業が、二次処理。

一般的に市場に流通しているコンポストや、海外の街中で増えているミミズコンポストなどは、この一次処理までとなっていることがほとんど。

一次処理と二次処理の両方のステップを踏むことで、野菜栽培により適した「完熟堆肥」ができあがるそう。

そいみん。

専門的な内容なので、もっと詳しく知りたい方はリンクを読んでみてください。
参照:IDEAS FOR GOOD|堆肥作りは、料理作り。公共コンポストで地域を“発酵”させるサーキュラーエコノミー

堆肥は臭い、というイメージを持つ人が多いかもしれません。

きちんとできあがったもの(まったく嫌な臭いナシ)と、そうでないものをみんなで比較しました。

農家と消費者をつなぐCSAというしくみ

消費者が農家に代金を前払いし、定期的に農作物を受け取るCSA(Community Supported Agriculture)を導入。

農家は、この仕組みに賛同してくれた消費者に定期的に野菜を届け、その野菜を使って出る生ごみを消費者が自宅で一次処理したものを、農園で二次処理をして完熟堆肥に。

この堆肥を使って再び野菜を栽培し販売する、という地域循環を生み出しています。

量り売りとまちの台所「野の」

量り売りとまちの台所「野の」(東京都三鷹市 下連雀3丁目33−8 1FBALUKO LAUNDRY PLACE 三鷹 コインランドリー内)までは、三鷹駅から徒歩5分ほど。

鴨志田農園に向かう前に、全国から集まった参加者とみんなで見学&ランチをしました。鴨志田氏が作ったお野菜も、こちらで購入することができます。

スタッフのみなさんが、爽やかな笑顔で迎えてくださいました。

野の(nono)について

三鷹武蔵野地域の市民の手で、地域環境や人・モノ・社会とのつながりをつくり直すことを通して、暮らしの豊かさと向き合える場をともにつくっていくことをめざす「野の」。

安心安全な調味料や農産物、乾物やお酒、日用品まで、必要な分量だけ買うことができる「量り売り」は、そのひとつの入り口。

他人事になりがちなごみ問題や、節度をもって自然と共生する心得にふれるきっかけにもなります。

シェアキッチン(日替わりカフェ)

「野の」の食材をつかった食事を楽しめるシェアキッチン(日替わりカフェ)で、ランチをいただきました。

曜日ごとにお店が変わるシステムで、三鷹市の市民8名で共同運営されています。

土曜・日曜の出店は、管理栄養士監修のヘルシーなメニューが人気の「Home Kitchen ちょいす」さん。

2種類のランチから、チリコンカンがメインのVEGANプレートをオーダー(1,200円)。バランスのとれた健康ランチ!

量り売り

私はほぼ毎日、オートミール朝食。

厚みがあり、歯ごたえがありそうな有機オートミール(¥100 / 100g)があったので、購入することに。

海外の有機認証を受けた、アメリカの生産者から届くそう。

プラスチックや使い捨ての容器を使用しない、量り売り。袋は持参したものか、店頭でも紙袋や布袋を購入することができます。

ほしい分だけ買うって、エコだし、フレッシュ。単身者も多いエリアなので、重宝されているようです。

そいみん。

量り売りスタイルのお店は、サステナブルな観点からも、今後増えていきそうですね。私の住む街にも、あるといいな。

まとめ 主催者情報

自家製の完熟堆肥を使って循環を作ることで、地域の農家が化学肥料や農薬に依存せず野菜を作ることができることを証明する、鴨志田農園。

地のもので暮らす生活の豊かさを教えてくれる、量り売り店。

環境になるべく負荷をかけないで循環する社会、生産者と消費者がともに助け合うしくみづくりは、よりよい未来のお手本にしたい取り組みでした。

【7/15フィールドワーク開催】循環型コミュニティの現場で学ぶ~循環型農園と公共コンポスト@鴨志田農園は、以下の主催者により行われました。

主催
Circular Economy Hub:ハーチ株式会社が運営するサーキュラーエコノミーの推進を目的としたオンラインプラットフォーム。国内外のサーキュラーエコノミーに関する最新情報や事例、洞察、イベント・ワークショップ、体験プログラム、ネットワーキング、マッチングなどを行う。

ハーチ株式会社:Content Marketing for Good(社会をもっとよくするコンテンツマーケティング)をコンセプトにウェブメディア事業を展開。世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン「IDEAS FOR GOOD」では2019年に欧州6カ国(オランダ・イギリス・フランス・ドイツ・ノルウェー・フィンランド)でサーキュラーエコノミーに取り組む企業・団体50社以上の取材を実施。欧州の先進的な事例を基に日本でもサーキュラーエコノミーの推進を加速したいと考え、2020年3月に「Circular Economy Hub」をローンチ。現在は神奈川県横浜市で「Circular Yokohama」も展開中。

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