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脱プラ!必要なモノと減らすアクション【海洋プラスチックごみ】後編

SDGsで設定された17の目標構成のうち、脱プラ循環型社会と関わりをもつのが、目標12と14。

モノづくりを生産から消費、廃棄までのすべての段階で持続可能な形態へ転換する、「つくる責任つかう責任 (目標12) 」、プラスチックが引き起こす汚染や生態系への影響も考慮し対策を講じる「海の豊かさを守ろう(目標14)」です。

国や自治体だけが取り組むだけでなく、私たちも必要なプラスチック減らせるプラスチックを今こそ見直す必要があります。

ビーガンは、生物や環境を守る行動をします。今回は海のごみを減らすために、今すぐ始められるアクションをご紹介!

【目次】

  • プラスティックの便利さ
    • 容器包装の識別マーク
  • 私たちにできること
    • いつも携帯しておくもの
    • 消耗品を変える 
      • キッチンまわり
      • バスまわり 
    • ごみ拾い
  • まとめ 

プラスティックの便利さ

ごみ問題を語るとき、プラスチック=悪と考えられがちですが、私たちの生活を便利にするためプラスチックがいろいろな場面で役立っています

身の回りにあるプラスチックのうち、最も多く生産されているのが、ペットボトル・食品トレー・レジ袋といった「使い捨て」の容器やパッケージ類。

プラスチックは軽くて丈夫水や空気を通しにくく密閉しやすい安価といった特性があるからです。

使い捨ての紙おむつ不織布のマスクも、ポリエチレンやポリプロピレンなどのプラスチックから作られています。洗濯したり消毒したりするよりも衛生的であり、手間も省けます。

文房具おもちゃ家電、フリースなどの衣料品など、プラスチックを使うことで耐久性が生まれ長く使用することが可能な製品もあり、その結果、ごみの削減につながるというメリットもあります。

このように、私たちは、すでにプラスチックがなくてはならない環境に置かれてしまっています。

容器包装の識別マーク

容器包装の識別マークはご存じですよね。消費者は、このマークがあることにより、ごみを出すときの分別が容易になります。

飲料用の缶やPETボトル、紙製容器包装などと同じく、プラスチック製容器包装にも識別マーク (いわゆるプラマーク) を表示することが法律で定められています。

私たちが便利に使っているモノに、どんなプラスチックが使われているのか、まずは一度チェックしてみてください。

私たちにできること

「海の汚染が深刻になっている」「海の豊かさを守ろう」とは言っても、実際に何をすればよいのかわからないという人も多いはず。

そこで、ここからは、個人でできるアクションをご紹介していきます。ぜひ、できることからスタートしてみてください。

いつも携帯しておくもの

2020年7月、スーパーやコンビニのレジ袋が有料化しましたね。これは2018年のG7(主要7カ国首脳会議)で採択された海洋プラスチック憲章により、世界中で脱プラが推進されたことがきっかけとなっています。

これ以上、プラスチックが地球環境に与える影響を深刻化させないために、なるべく以下を携帯しましょう。

エコバッグ
マイボトル
マイスプーン・マイフォーク・マイナイフストローなど

そいみん。

日本にはありませんが、プラスチック包装材ゼロというミッションを掲げている、米ロサンゼルスで展開する食料品店チェーン「リ・グロサリー」 が興味深い!

消耗品を変える

歯ブラシをプラスチックフリーに
→毎日使う歯ブラシは、1年間の間に世界中で約36億本が廃棄されていると言われています。日本では、年間で約4.5億本 (全体の10分の1弱) が消費・廃棄されているそう。竹でつくられたものなどに切り替えることで、廃棄を減らすことができます。

液体洗剤から固形洗剤に
→液体洗剤の場合、容器のボトルや詰め替え用のパッケージにプラスチックが使われていることが多いため、固形タイプに切り替えることでプラスチックの削減につながります。

食器洗い用スポンジをプラスチックフリーなものに
→例えば、セルロース。木の端材からとりだした繊維素のことで、土に埋めれば100%生分解する天然素材です。ガラスや漆器などのデリケートな素材も傷つけず、やさしく洗い上げることができます。

鉄・ステンレスのフライパンを使う
→ポリテトラフルオロエチレン (テフロン) のフライパンにも、プラスチックが使われています。油が焦げ付きにくいとして人気のテフロン加工ですが、フライパンを洗うたびにプラスチックが外に流れ出ている可能性があります。鉄やステンレス製のフライパンに切り替えることも脱プラになります。

キッチンまわりのアクション

・汚れた食器類は、汚れをふき取ってから洗う
→洗剤の量を減らし、節水できる

・三角コーナーを用意し、調理くずや汁を直接流さない

・調理に使った油は、流さず新聞紙などに染み込ませ、家庭ごみとして捨てる

バスまわりのアクション

・お風呂の残り湯を洗濯に利用する

・洗剤、シャンプーやリンスは適量を使用する
→洋服の部分洗いを取り入れ、少ない水や洗剤で効果的に洗うなど

・洗濯機にゴミ取りネットをつける

ごみ拾い

・清掃ボランティアに参加する
・毎日の犬の散歩時に、ごみ拾いにも協力する
・歩いている場所で、目についたゴミは、拾ってごみ箱に捨てる

まとめ

脱プラの具体的なアクションをご紹介しました。

これまでの便利な習慣を断ち切るのは、誰にとっても容易ではありません。まずは、家庭や職場から出るゴミの分別を確実に適切に行うことや、できるだけ包材の少ない商品を選ぶなどから始めてみるのもいいでしょう。

プラスチック製品を買わない、環境に配慮されていない素材の衣類を買わない、今あるモノを大切に使うなど、ゴミを減らす (Reduce) ためには、手持ちのものを再利用 (Reuse) することも大切。「もったいない」精神を、思いだしましょう!

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