日本では、有機(オーガニック)野菜や添加物が少ない食品を選ぶママ達が増えています。
一方で、オーガニックと聞くと、一般的な慣行栽培の野菜よりも高い値段であることや、すぐには感じられない健康効果などに対し、偏見を持ったり無関心でいる方も多くいます。
栄養バランスが良い食事だけが大事ではない、と気づいた一人のママが、未来の子どもたちを守るために動き出しています。
今回はそんな一人、栄養士であり食のアドバイザーでもある川田麻実さんが主催する、初のマルシェについてお話を聞きました。
Contents
- ナチュラルフードコンサルタント川田麻実さん
- オーガニックに目覚めた、ある出来事
- わが子の炎症はどう改善されたのか
- 初のマルシェ開催について
- 川田麻実さんプロフィール
ナチュラルフードコンサルタント川田麻実さん
そいみん:まずは、川田さんの現在の活動について教えてください。
川田:子どもや家族が不調や炎症に悩まず、より心地良く豊かな人生を送っていけるように、上手な栄養や食品の摂り方をサポートしています。現在、オンラインスクールをはじめ、食育イベントや自然食品・オーガニック食品の認知を広げる活動もしています。
オーガニックに目覚めた、ある出来事
そいみん:オーガニックや無添加に目覚めたきっかけは?
川田:息子が2歳の頃、スーパーで購入したちくわを与えたところ、全身肌荒れが起きてしまいました。皮膚科の先生に「なんでそんなに質の悪い食材を与えるの?」と言われたことから、栄養バランスが良い食事だけが大事ではないんだ!ということに気づき、食の品質の大切さを実感したんです。
そいみん:ちくわで全身肌荒れ⁈ 誰もが普段から口にしている定番食材なのに、怖いお話ですね。具体的には、どんな症状だったのでしょうか。
川田:全身肌がブツブツと赤くなり、体調も悪化。魚のアレルギーかと思ったのですが、「添加物」「魚の品質の悪さ」が炎症の原因と診断を受けて、本当に驚きました。
そいみん:ショッキングですね、、、同じような体験をされている親子がいそう。
川田:ちくわは魚の加工品=手軽に魚が取れると思っていました。ショックが大きかったです。
罪悪感は続きましたし、正直小さな子どもに何を与えたら大丈夫なのか、分からなくなり悩みました。
「お店で売られている」「みんなが買っているから安心」ではないんですよね。安全安心は、自分で守らねばならないことを、息子を通して教わりました。
わが子の炎症はどう改善されたのか
そいみん:そのあと、どうやって改善できたのですか?
川田:オーガニックや自然食品を取り入れるようになりました。はじめは何が良いのかよく分からず、買い物がストレスでした。
いろいろ自分でも調べ、エビデンスに基づく有益な学びを経て上手に食品と向き合えるようになってからは、息子の肌荒れや気管支の改善、睡眠の質、免疫力アップ、夫の花粉症や肌の炎症改善、私自身の肌質、体質改善もできるようになったんです。風邪もひきにくくなり、体の根本が変わったと実感しています。
たくさんの学びを得て、その知識を活かした私の主宰するスクールの受講生からも、有機野菜や、添加物に頼らないナチュラルな食品を日常的に摂ることで、子どもだけでなく大人も体質改善されたというお声を多くいただいてます。
そいみん:日本は添加物大国といわれるくらい、世界の流れと逆行しているのが心配ですよね。オーガニックが当たりまえの社会になってほしい!
川田:オーガニック先進国のEUがおこなった調査によると、農薬が特に子どもの発達障害やIQ低下などに影響しているそうです。
子どもは、将来の国を支える財産。健康を脅かすリスクの高い添加物や農薬を大量に使用した食品を、もうこれ以上続けたくはありません。子どもを持つ親なら、きっと誰もが安心して食事を与えたいと思っているはずです。
だからこそ、マルシェという形で、安心できるものを広く紹介していきたいと考えました。
初のマルシェ開催について
そいみん:マルシェは、実際に生産者から話を聞けたり、手に取って商品を吟味することができる。人と人の出会いや、家族みんなでレジャー感覚で楽しみながら学ぶ場所にもなる。とてもいいですよね!川田さんにとって、新たなチャレンジですね。
川田:今回のマルシェは、ナチュラル・オーガニック商品を販売するだけでなく、生産者の方々を応援する気持ちと、その商品を選択する人が増えることで更に人々の健康や環境への配慮=サステナブルな社会が実現することを目指しています。
次世代のより良い未来、それを願う想いに共感してくれた方々のご縁がつながり、開催が実現しました。
つながるだけでなく、自然と良い商品に出会えて日々が豊かになったり、お店や商品のファンになるきっかけになったり、ワークショップや思い出づくりになるフォトブースもある『体験型マルシェ』です。
自然味あふれる本物の木々や植物に癒される、訪れた瞬間に別世界に来たような素敵な場所で開催します。クリスマスマーケットのようなワクワクを感じていただけたら!
そいみん:ちなみに、ビーガン商品もありますか?
川田:ビーガンパティシエのスイーツがありますよ!オーガニック食材の量り売り、お米のみを使った子ども向けおやつ、オーガニックレストランのデリほか、サステナブルなアクセサリーやキャンドルまで、想いに共感してくださった出店者様が集まってくださいました。
そいみん:素敵ですね。一般の方も参加できますか?どんな人に来て欲しい?
川田:オーガニックや自然食品に興味がある方はもちろん、子連れのご家族、食育やサステナブルに興味があり、ワークショップを通して子どもに体験させたいママ、パパにもおすすめ。
今回初めてのマルシェ開催ですが、今後定期的に開催する予定。東京以外でもマルシェを開催して、もっと生産者と消費者がつながる場所をつくりたい。将来、収穫体験やイベントができる自分のお店を持つのが夢です。
そいみん:ぜひ、実現してくださいね!マルシェ、遊びに行きます。楽しみにしていますよ。
川田麻実さんプロフィール
【川田麻実さんからのメッセージ】
毎日、忙しい子育ての中でこだわった食材を食卓に並べようとすると、時間やお金もかかってしまって、気がつくとストレスをためがちです。農薬や食品添加物を完全に切り離して生活することはできません。ゼロを目標とせず、まずは自分たちがおいしく食べたいという気持ちを大切に、上手に付き合っていきましょう。
栄養と食の品質をテーマに、子どもとママ、両方の健康とより良いライフスタイルづくりをサポートするマミーメイト代表。3歳、6歳の2児の母。
栄養士/オーガニックコーディネーター/幼児食アドバイザー/フードコーディネーターの資格を活かし、オンラインスクールを主宰。親子クッキング教室や栄養カウンセリング、食育イベントなども積極的に開催。現在、ドイツIOBオーガニックスクール受講中。
幼稚園での講演会、区の離乳食相談/幼児食の栄養指導( 800人以上)、TOKYO FMラジオゲスト出演やサンキュ!STYLEでのレシピも好評。
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日時:11月26日(日)①9:30-11:30 ②12:00-14:00 ③14:10-16:00 (3部制)
場所:山手線大塚駅から徒歩3分、会員制のコワーキングスペースやイベント開催など行なっているところで住所は非公開、@so_la_tokyo 🌱
入場料:(事前予約が必要)/大人1名500円(税込)、子ども無料 ※現金決済のみ
※ベビーカー置き場は数に限りあり。できれば抱っこ紐などでお越しください。
詳しくはインスタグラム もしくは こちらをご覧ください。