ヘルシージャンクフードという言葉を聞いたことがありますか?
ヘルシー?ジャンク?どっちなのよ!って感じですよね。
ビーガン中華やビーガンイタリアン、ビーガンフレンチコースなど、さまざまなジャンルでプラントベースのメニューを取り入れる店が増えていますが、誰もが試しやすいジャンルが、植物性食材で作られたヘルシージャンクフード (ビーガンやプラントベースのジャンク系フード) 。
栄養も少なく高脂質・高カロリーで不健康と悪評高いジャンクフードは、手軽でおいしく簡単に空腹を満たせるので、つい手を出してしまうもの。
ヘルシージャンクフードなら、ダイエット中でも食べられる?
ジャンクなんだから、やっぱりカラダに悪いんじゃないの?
そんな疑問を解決すべく、ビーガンに人気のヘルシージャンクフードを実食しました。
【目次】
- ヘルシージャンクフード
- 一般的なジャンクフードのイメージ
- ヘルシージャンクフードのイメージ
- キング・オブ・ヘルシージャンク/「2foods (トゥーフーズ) 」
- 罪深くないビーガンバーガー/「ライチャスバーガー」
- オールビーガンの大衆居酒屋/「真さか」
- ビーガンパフェ/「wired bonbon (ワイヤード ボンボン) 」
- ビーガンドーナツ/「ザ リトル ベーカリー トーキョー」
- まとめ
ヘルシージャンクフード
一般的なジャンクフードのイメージ
ジャンクフードの定義は一律ではないものの、ざっくり以下のような印象でしょうか。
※ (○) はメリット、(×) はデメリット
× 栄養がなく高カロリー、超加工品
○ すぐにお腹を満たせる
○ 病みつきになるおいしさ、刺激的でパンチある味わい (即効性や一時的な満足感)
○ 価格は安め
× カラダに悪い
ヘルシージャンクフードのイメージ
○ 低脂肪、低コレステロール、低カロリー (動物性原料に比べて)
○ 健康や環境にやさしい材料を使い、手間やコストがかかっている
△ お腹がいっぱいになる気がしない
△ あっさりし過ぎて、ものたりない味
△ 価格は少し高め
○ カラダにやさしい
キング・オブ・ヘルシージャンク/「2foods (トゥーフーズ) 」
ヘルシーと相反するジャンクの共存「ヘルシージャンクフード」をコンセプトにしたブランドが「2foods(トゥーフーズ)」。
卵を使わないオムライス、肉やバターを使わないバターチキンカレー、動物性原料や小麦粉、白砂糖も一切使わない濃厚ガトーショコラなど、常識をどんどん塗りかえているスゴいお店。
フードもスイーツも、見た目の破壊力がすごい!もちろん味も、プラントベースフードの違和感などなく、値段も手頃。リピーターが多いのも、うなずけます。
「デイヤ×2foods焼きチーズカレー (写真上) 」(イートイン/1,210円、以下税込み)は、2023年3月9日まで、2foods 渋谷ロフト店 限定で発売中とのことで、さっそく試食!
ちなみに「デイヤ」は、カナダ・バンクーバーで2008年に設立、2017年に大塚製薬グループ入りしたデイヤフーズ社が開発から製造販売までを行っているPBブランドです。
「モッツァレラスタイルシュレッド」と「チェダースタイルシュレッド」(どちらも、動物性原料不使用、乳原料不使用、アレルゲンフリー) の2品をミックスしてジャンクさを追求。
植物性チーズはのびない、とろけないといわれていた時代は、もう終わり。シュレッドをさらに細かく刻むなどしてチーズが一層伸びるように仕立てられています。
15種のスパイスで作るオリジナルカレーに、パン粉、ほうれん草、コーンを加え、オーブンでアツアツに仕上げた焼きチーズカレー、たまりませ~ん!!
白米の代わりに、カリフラワー米と玄米を合わせたものを採用。
通常の焼きチーズカレーなら、カロリー1,000kcal越えしそうですが、2foodsの成分表によると、733kcalまで抑えられていました!素晴らしい!
罪深くないビーガンバーガー/「ライチャスバーガー」
2022年12月16日オープンした Righteous Burger(ライチャスバーガー)は、植物性食材のみで作った100%ビーガンハンバーガーを提供するお店。
豆腐や野菜、穀物、スパイスをきかせた特製ヴィーガンパティ、バーガーごとにアレンジした自家製オリジナルソースが特徴です。
普通のバーガーを普段食べている人でも満足できるボリューム感と味付け、見た目のインパクトで、老若男女みんなにおすすめできるヘルシーバーガー。
看板メニューは、特製ヴィーガンチーズを挟んだ「ライチャスチーズバーガー (写真上) 」(イートイン1,320円/テイクアウト1,296円)。
ゴボウ、マッシュルーム、こんにゃく、オートミール、レンズ豆などを原料にした特製ヴィーガンパテ。米麹を使って発酵させた天然酵母のヴィーガンバンズ、こだわりぬいてます。
普通のバーガーなら、食べすすめるうちに胃が重くなって「あ~、ガッツリ食べてしまった~っ(罪悪感)」となりますが、こちらのバーガーはまったく胃もたれなし!
ちなみに、使用している油は、菜種油だそうですよ。
オールビーガンの大衆居酒屋/「真さか」
個性派レストランが軒を連ねる渋谷PARCOのB1F。その中にある昭和レトロな大衆居酒屋風のお店が ヴィーガン居酒屋「真さか」です。
メニューはすべてビーガン仕様。昼間は定食メイン、夜は居酒屋としてつまみと共にお酒も楽しめます。
鶏肉の代わりに大豆ミートで作った唐揚げは、大根おろし、中国黒酢、ねぎ塩レモン、南蛮タルタル、テリマヨなど10種類のソースから好きなものを選べます。
刻んだ野菜と大豆ミートを餡 (あん) にした餃子は、もはやプラントベースであることに誰も気づかないクオリティ。
食欲旺盛なサラリーマンや外国人観光客の方も大満足の、ボリューミーで見た目コッテリ、ガッツリ系な最強定食!
大盛ごはんにすると、2度見するくらいこんもりなご飯が出てきます (写真上↑は普通盛りで、小食な方には少し多め)。
キャベツも食べきれない場合は、あらかじめ少なめにオーダーするなど、お店側からフードロス協力のお願いがメンションされていました。食べ残し厳禁で!
ビーガンパフェ/「wired bonbon (ワイヤード ボンボン) 」
「wired bonbon (ワイアード ボンボン) ルミネ新宿店」は、ビーガン・パティシエ岡田春生氏による、植物性素材を使ったパフェ、クレープ、ケーキなどのビーガンスイーツが楽しめる人気店。
豆乳アイスや豆乳クリーム、フルーツを何層にもあしらったパフェは、種類も豊富。
さすが岡田氏監修のパフェ、定番以外にも、シーズンごとに旬のフルーツパフェが楽しめます。
卵や牛乳、バターといった動物性食材を使わず、100%植物性素材で作ったデザートですが、ふわふわ、リッチな食感は普通のパフェとかわりありません。
動物性原料のアイスクリームや生クリームでなく、豆乳ベースのクリームやヨーグルトが使われているので、口の中が終始さっぱりしていて食べやすいです。
カロリーチェックを忘れるくらいの軽さが◎、しあわせ~♪
ビーガンドーナツ/「ザ リトル ベーカリー トーキョー」
裏原宿のベーカリーカフェ「The Little BAKERY Tokyo (ザ リトル ベーカリー トーキョー) 」は、フレンチアメリカンをテーマに2017年に原宿にオープンした大人気のベーカリーショップ。
2020年年末にクローズした系列店「GOOD TOWN DOUGHNUTS (グッドタウンドーナツ) 」を統合し、2021年にブルックリンスタイルのドーナツも買えるベーカリーカフェにリニューアルしました。
ベイク製品がいろいろありますが、天然酵母や北海道産小麦、洗双糖、沖縄産海塩など、原材料にもしっかりこだわっているそうです。
ドーナツは、カラフルなものが多い印象ですが、香料や着色料を使わずフルーツの色味でグレーズしたり、無添加で仕上げています。かわいくてオシャレ、お土産にも喜ばれそう。
定番の「クラシック グレイズド」は、ビーガンタイプもあり、幅約8.5cm・高さ約4cmとビッグなアメリカンサイズ。
もっちり、じゅわり、口溶けのいいドーナツ。個人的に甘さ強めに感じたので、ビーガンタイプに使用される砂糖を確認すると、種子島のSC糖とのこと。
ただ甘いわけではなく、栄養価のある砂糖で作られたドーナツです。
まとめ
ハンバーガーやポテト、ピザという名称だけでジャンクかどうかを判断してしまいがちですが、今回紹介したメニューは、どれもカラダにやさしい素材で作られており、ジャンクのジャンルに該当するか迷うほど、おいしく、ヘルシー感がありました。
食べたいものをガマンするストレスから解放してくれるヘルシージャンクフード。新ジャンルの食べ物として、これからも増えていくことでしょう。
従来のものより、罪悪感なく安心して食べられるからといって、ヘルシージャンクフードばかりを食べるのはおすすめできません。
カロリーも、そこそこありますから、残念ながらダイエットの助けにはならないでしょう。上手に取り入れて、ほどほどに楽しむのがよさそうです。
※2023年プラントフード、代替食について知る、こちら
※ヴィーガンチーズの進化については、こちら
※プラントベース、ビーガンの違いは、こちら
※2foodsの濃厚ガトーショコラは、こちら
×や△を、○に近づけることに成功したのが、これから紹介するジャンクなのにヘルシーでギルティーフリー (罪悪感のない)「ヘルシージャンクフード」!