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【ヴィーガンペットフード】犬はビーガン食で大丈夫?ドッグフードは人と同レベルに

人間の健康のためにつくられるビーガンやオーガニック食品が増える中、植物性原料を中心としたペットフードが増えています。これまでのペットフードに比べて、どんな違いやメリットがあるのでしょうか。

ペットを飼っている人だけでなく、食の情報に敏感であれば、人間と同じトレンドが来ていることに興味や疑問がわくはず。そこで今回は、ドッグフードにスポットをあててみました。

【目次】

  • ペットフードの最新ニュース
    • 市場予測
  • ドッグフードの問題点
  • 犬はビーガン食で大丈夫?
  • 人気のドッグフード
    • ビーガン系
      • Vプラネット
      • エボリューションダイエット
    • オーガニック系
      • YARRAH
      • HALO
  • まとめ

ペットフードの最新ニュース

100%植物ベースのペットフードを開発しているオムニ社の依頼によって、イギリスの動物栄養学の専門家による「3〜12ヶ月間ヴィーガンフードを与えられた犬たちの健康状態を飼い主にアンケート調査した結果」が発表されました。

同社製品の購入者に対してオンラインアンケート調査への参加を依頼し、100名からの回答を集計したものです。

アンケート実施の規模や回答率など、完璧なデータとは言い難いのですが、犬の排便の安定性、胃腸の不調改善、皮膚や被毛の状態など身体的なものから、攻撃行動や社交性など行動に関する点まで、飼い主の多くが「健康に良い影響があった」と答えています。

一般的には、植物性のペットフードは、アレルギーの原因になりにくく、消化に良く、炎症を起こしにくいそうです。また、犬は雑食なのでプラントベースですべての栄養を得ることができると答える多くの獣医や専門家がいます。

市場予測

2022年03月29日にREPORTOCEANが発行した新しいレポートによると、2021年のビーガンペットフードの世界市場規模は101.3億米ドル。2022年から2030年までの予測期間において年平均成長率(CAGR)5.6%で成長し、2030年には166億米ドルに達すると予測しています。

・ペットにもビーガンフードを与えるビーガンペットオーナーの増加
・ペットの人間化、ペットに対する良い人間関係の維持(humanization)の高まり

パンデミック期間には、ペットの飼い主たちが集まり、ペットの養子が増えたことも、市場の成長要因と報告されています。

そいみん。

特に、アジア太平洋地域は菜食主義やビーガンの飼い主が多く、今後数年間、ビーガンペットフードの成長率が最も高いと予測されます。

ドッグフードの問題点

一部のペットフードは、食肉処理場からの廃棄物が原材料になっている事実があります。アン・N・マーティン著『Food Pets Die for: Shocking Facts About Pet Food』には、衝撃的な内容が記されています。

現代では、ほとんどの食肉は工場式畜産で作られており、家畜には成長ホルモンと抗生物質が投与され、遺伝子組み換えの穀物が与えられ、狭く不衛生な状態で生かされています

また、コスト削減のために4-D肉」(「病気diseased、障害のあるdisabled、死にかけているdying、または死んでいるdead」動物の肉)をペットフードに使用するという指摘もあります。

食肉処理場から来る家畜の皮膚、腱、脳、腸、生殖器官などや、人間の消費に適さないと見なされるすべての身体部分も、こうした4-D肉とともに「レンダリング(肉骨粉)工場」で粉砕と加工をされてペットフードの主原料になっているそう。

そいみん。

日本で流通しているペットフードは「ペットフード安全法」(農林水産省/環境省)という基準をクリアしたものです。とはいえ、添加物が多い加工品は、犬にとっても健康への影響がありそうです。

犬はビーガン食で大丈夫?

超加工された動物性原料のエサでなく、必要な栄養が摂取できるプラントベースやビーガンのドッグフードならば、不健康な肉依存からも脱却できそうです。

一方で、そもそも犬の先祖は、肉食であるオオカミ。犬の体は、尖った歯や濃度の高い胃酸、短い腸など、肉食動物の構造をしています。よって、犬にとって、栄養の基盤である動物性の「タンパク質」と「脂質」を、より自然に近い状態で与えるべきと考える人やメーカーもあります。

炭水化物などに含まれるデンプンを消化するアミラーゼという酵素を持つ犬が、人と生活をしていく中で肉食から雑食へと変わったことで、肉だけでなく、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂取することが理想的であるーという報告もあり、飼い主にとっても意見が分かれるところです。

そいみん。

イギリスの動物福祉法では、犬に適切な食事を与える必要があると定められているそうです。そのため、飼い犬の健康を考慮せずに、ビーガン食のように一切肉を与えないと、場合によっては罰せられる可能性も!

人気のドッグフード

愛犬に安全な原材料のドッグフードを与えたい方のために、ウェブサイトの情報をまとめました。詳しくは、各メーカーや代理店、販売者にお問い合わせください。(※オーガニック系は、動物性原料を含む場合があります)

ビーガン系

Vプラネット

Vプラネットは、2005年にアメリカのビーガンファミリーによって作られたビーガンドッグフード「Vドッグ」の国際ブランドで、現在世界10ヶ国以上で愛されています。

Vプラネットは高品質のエンドウ豆、レンズ豆、フラックスシード、キヌア、オーツ麦、野菜や果物など100%植物性の原材料で作られており、AAFCO(米国飼料検査官協会)栄養基準をクリアしています。小麦、大豆、動物性などアレルギーの原因になりやすいものや、人口着色料や香料を排除した原材料で作られています。

そいみん。

日本のペットフード安全法や各種規約に採用された基準は、AAFCOが定めたガイドラインを参考にしています。ただし、AAFCOは基準を設ける機関で、認定などは行っていません。

エボリューションダイエット

エボリューションダイエット

30年前に世界で初めて植物性タンパク質でペットフードを発明した⽼舗、エボリューションダイエット。原料はオーガニックの非遺伝子組み換え作物を使用しアミノ酸、保存料、カビ防止剤など一切不使用。

ステロイド成長ホルモンと抗生物質が残留している可能性が高い動物性原料 ( 飼育された牛・馬・豚・鶏・七面鳥・羊や養殖した魚 )をペットが食べた場合、病気感染やガン、アレルギーをもたらす一因にもなっているーこのリスクを避ける唯一の方法は、ペットフードに動物由来の原料を一切使わないことが基本ポリシーだそう。

Life Balanceオンラインショップ ※一般購入、会員様限定商品など、購入方法は直接販売者にお問い合わせください。

オーガニック系

YARRAH

YARRAH(ヤラー)は、1992年にオランダで誕生。 欧州で初めてのオーガニックペットフードブランドで、現在ではオーガニック先進地域・ヨーロッパにおいてオーガニックペットフードのシェアNo.1となっています。

100%オーガニックの原材料を使用していることはもちろん、オランダ、フランス、ドイツ3カ国で第3者機関の厳選な審査を受けてオーガニック認証を取得。

原材料、生産者、製造工程や工場内部も公開し、徹底した品質管理やトレーサビリティが確保され、信頼性が高いです。

「環境保全と動物福祉を考え、関係する人々と動物の生活をより良くする」という理念を掲げている株式会社イシイ(徳島県本社)が日本の総販売元として、1994年より販売開始。

ヤラー オーガニックベジタリアンドッグフード 5kg を見る

そいみん。

ヤラーの創立者Jan-Jaapが自分の飼い犬の疾患に心を痛め、動物たちの健康を害さないペットフードの開発に情熱を持って取り組んできた創業の精神が現在も生きており、多くの支持を集める背景にもなっています。

HALO

HALO(ハロー)
家庭で使われる食材と同等のキッチングレードのドッグフードを提供。海の恵みと陸の恵みを使用した2種類の「ヴィーガン」ドッグフードもあります。

ハロー 犬 海のヴィーガン 1.8kg 商品を見る

HALOは、全製品グレインフリー(穀類アレルギーに配慮または小麦グルテンフリー(小麦アレルギーに配慮 トウモロコシ不使用)、遺伝子組み換えを行わないGMOフリーの野菜や果物を使っています。

GAP(グローバル・アニマル・パートナーシップ)認証済み、使用されている魚は、栄養バランスが良いとされる天然のもの。地球環境を守り持続していくためのルールに基づいて漁獲されています。

まとめ

家族の一員として、ペットの健康に気遣う人たちが増えています。

植物性原料のペットフードやビーガン、オーガニックフード、今回はご紹介していませんが、代替え肉のペットフード開発も盛んです。人間の食のトレンドと同様にペットフードの世界が進んでいるのには驚きました。

そして、この流れは、今後ますます拡大していくので目が離せません。

メリットが多そうなビーガンドッグフード。余談ですが、犬たちがどう感じるかも、将来AIが意思疎通を実現してくれる日が来るかもしれませんね。

現地点では、いきなりビーガンフードをペットに与えるのではなく、少しずつ置き換えて様子を見るなど配慮が必要でしょう。この点もまさに、人がビーガン食を取り入れる方法と同じ。無理なくお試しくださいね。

※ビーガン(ヴィーガン)、Veganismとは何かについては、こちら

※プラントベース、ビーガン、ベジタリアンの違いは、こちら