2022年秋ごろから続く食品の値上げは、食卓に大きな打撃を与えていますね。
あなたは、なにか節約の工夫をしていますか?
今回は、ガマンしない節約術として話題の「アルモンデ」料理にせまります。
目次
- ガマンしない節約術「アルモンデ」料理とは
- アルモンデの語源
- 「アルモンデ」でストック過多をふせぐ
- 「アルモンデ」で食材を見直す
- ビーガンは、アルモンデ料理⁈
- 「アルモンデ」が生む新たな食トレンド
- 「アルモンデ」料理研究家っているの?
- 大塚佑子さんについて
- まとめ
ガマンしない「アルモンデ」料理とは
スーパーに買物に行った際、お目当ての食材が高いと感じれば、別の安い食材で代用するーみなさんも、常日頃から実践している家計防衛策のひとつかと思います。
「アルモンデ」料理とは、新しく食材を買い足すことはせず、あるもので工夫し作る料理のこと。今、トライする人が急増中なのです。
確かに節約にはなりそうですが……調理に慣れているならともかく、家にあるストック食材からメニューを発想してつくるなんて、ちょっとハードルが高そうな気もしますよね。実際、どうなのでしょうか。
アルモンデの語源
「アルモンデ」というキーワードは、実は新しいものではありません。
料理SNS「スナップディッシュ」(運営:ヴァズ株式会社/東京都武蔵野市)のユーザー投稿で、2013年頃から使われはじめた言葉です。
特に2022年は、食品の値上げラッシュにともない節約志向がぐんと高まったことで、スナップディッシュの投稿数も増加。
中でも、節約をガマンではなく楽しむ、あるもので料理したレシピ「アルモンデ」料理の投稿が、爆上がりしました。
「アルモンデ」でストック過多をふせぐ
スナップディッシュ調べによると、買った食品の保存については、「こまめに買い足す」よりも「一度にたくさん買ってストックする」人が多数。
また、「冷蔵保存」派と「冷凍保存」派がほぼ同数なのだそう。
「アルモンデ」で食材を見直す
スナップディッシュの投稿を見ると、大根・人参・玉ねぎなどの根菜類、キャベツや白菜などの葉物、もやしや葱、ピーマンなど、普段から常備していそうな食材が「アルモンデ」料理によく使われています。
昨今、小麦を代表とする穀物の値段が高騰したことで、「お米」に再び注目が集まりましたよね。揚げ物を作るとき、小麦粉の代わりに米粉を使ってみると、カラッと仕上り、時間が経ってもサラッとしています。
米粉ならではの新たな魅力の発見ーつまり、食材の代用が、食材の見直しに繋がっています。
丸い見た目、漬物や韓国のりなどカラフルな具材がSNS映えする一口サイズの韓国おにぎり「チュモッパ」は、アルモンデの発想そのもの。
キャンプブームから、キャンプ専用調味料がヒットしていますが、アウトドアスパイスは万能調味料として、いつもの料理を簡単においしく格上げできることから、アルモンデ料理への活用やマンネリ解消にも重宝されています。
あるもので代用するという知恵が、あらためて食材を見直す良い機会になっているみたい!
ビーガンは、アルモンデ料理⁈
「アルモンデ」が生む新たな食トレンド
「アルモンデ」は、さらに進化しています。より付加価値をもつ食品に置き換える動きです。
ヘルシー食材やロングライフ食材、サステナブル食材など、オルタナティブ(代替・置き換え)食品=オルタナ食材 がトレンドになっています。
たとえば、
お米→オートミール
小麦粉→米粉
砂糖→アガペ
お肉→大豆ミート
牛乳→植物ミルク に置き換えるという具合。
ビーガンでアルモンデ料理、これって最先端かも‼
スナップディッシュによると、食品の選び方についても、意外な調査結果が出ています。
「使ったことがある食品を選ぶ」と「役立ちそうな食品は積極的に試してみる」人が同じ割合で、価格については「少し高くても品質が良いものを選ぶ」派は「一番安いものを選ぶ」派より高い傾向。
(何事にも冒険を嫌う、日本人の保守的傾向に変化の兆し⁉)
節約のために、単に安いものばかりを購入したり、ほしいものを買わずに我慢するのではなく、コスパや品質など商品の価値を見直し、役立ちそうな食材なら積極的にトライする人が増えているんですね。
アルモンデ料理研究家っているの?
普段から常備している食材を使ったパスタやサラダ、スープなどが、アルモンデ料理の上位投稿ですが、プロのアルモンデ料理家がいるのか探してみました。
大塚佑子先生について
大塚佑子さんは、アルモンデ料理を得意とするビーガン料理家です。『ひびのわ』という屋号で、レシピのない料理教室をされています。
あの和ビーガンシェフの本道佳子さんが師匠だそう!
参照:「大盛況!オーガニックビーガンマルシェに行ってみた」
たまたま先日、スープ作家の有賀薫先生が、SNSに「アルモンデパーティーをしませんか」という投稿をされていました。(私は、有賀薫先生のエッセイも好き)
有賀薫先生×大塚佑子さんコラボのアルモンデ・パーティーでは、なんと有賀薫先生のスープも試食できるとあって、すぐに参加を決めましたが、メインはもちろん大塚佑子さんのアルモンデ料理。
ツイッターには、以下のようなメッセージがありました。
使いきれないけれど捨てられない。そんな食材はありませんか?この日の主役はそんな食材たちです。おいしく食べ尽くしましょう!残りものは宝物。アルモンデつくります。皆さんにお手伝いしいただきながら、一緒につくって食べる会です。わたしの料理はご自宅ですぐにできるようなものばかりなので、お家に帰ってからも楽しんでいただけます。2度美味しいをぜひ。
大塚佑子◯アルモンデ料理家
@yuhiyori より引用
当日は、私もストックを持参し、参加者と一緒に「アルモンデ」料理を体験します。
7月8日、埼玉某所で開かれる「アルモンデ・パーティー」。
難しく考えず、とにかくパーティーに参加して、アルモンデを楽しんでみたいと思います。
まとめ
食品値上げや物価上昇の影響からも、「アルモンデ」を取り入れながら、家庭で料理を楽しむ人がまだまだ増えそうです。
節約=我慢ではなく、新しい発見や楽しみが広がる「アルモンデ」料理。
一人ではなく、何人かで知恵をしぼって行うと、また違う感動があると聞いています。
プロからの学びもあわせて、続編でパーティーの様子をシェアしますので、お楽しみに!
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ストックすることで安心してしまい、使いきれずに冷凍庫で眠ったままの食材が溜まりすぎていませんか?(私もよく失敗します)。
アルモンデ料理を習慣化できれば、ストック過多の悩みから解放されそう!