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【バレンタイン】有機ビーガンチョコに学ぶフェアトレード

ロイター通信によると、有名チョコレートメーカー4社が、バレンタインデーまでに、ダークチョコレート(カカオ含有率40%以上のチョコ)製品における鉛とカドミウムの含有量を減らすよう勧告されたとのこと。

国外のニュースとはいえ、健康のためにダークチョコを選んでいる人にとっては、ドキッとする話です。

これからの時代、消費者としては、可能な限り安全なもの、さらにフェアトレードのような、人にも環境にも配慮された商品を選びたいものです。

今回は、有機 (オーガニック) ビーガンチョコレートを例に、みんなが幸せになれる取り組み「フェアトレード」について解説します。

【目次】

  • フェアトレードの意味としくみ
    • フェアトレードとは
      • フェアトレードチョコレート
  • 有機ビーガン・フェアトレードチョコレート
    • 有機ビーガンチョコレートとは
      • 北欧エストニアのローチョコ「ROOSIKU(ローシク)」
      • 健康食品としても認知「 Dadenne(ダーデン)
  • そのほかの有機ビーガン・フェアトレードチョコレート
    • Chocolat Stella (ショコラステッラ)
      • GEPA (ゲパ)
      • The Raw Chocolate Company (ローチョコレートカンパニー)
  • まとめ  

フェアトレードの意味としくみ

フェアトレードとは

写真はイメージです

フェアトレードとは、人と環境に配慮して生産されたものを適正価格で取引し、持続可能な生産と生活向上を支援する仕組み

言い換えると、社会的・経済的に立場の弱い人びとに仕事の機会をつくり、公正な対価を支払うことで、彼らが自立できるようサポートするシステムです。

国連のSDGs (持続可能な開発目標)の17の目標全ての達成に寄与すると言われています。

フェアトレードチョコレート

チョコレートの原料であるカカオ豆は、価格競争が厳しい農産物です。生産者は、収穫しても業者から不当に安く買いたたかれたり、長時間労働を強いられる現実があります。

アフリカや南米などのカカオ農園で働く子供たちは学校にも行けず、チョコレートが何なのかすら知らないといいます。

そいみん。

私たちがフェアトレード製品を買うことで、生産者やその家族たちの健全な社会・経済のシステムを支援することができます。

有機ビーガン・フェアトレードチョコレート

有機ビーガンチョコレートとは

写真はイメージです

有機栽培されたカカオ豆から作られたオーガニックチョコレート=有機 (オーガニック) チョコレート

有機チョコレートは、カカオ豆以外の原料もすべて有機栽培、遺伝子組換え原料なども使用しないで製造されます。

日本では、農林水産省の規格である有機JASマークが目印。海外では、USDA、EU、ABなど、現地の規準に基づいた認証マークがついています。

ビーガンチョコレートの特徴は、乳製品や白砂糖を使わないこと

ビーガンとうたっていなくても、ハイカカオチョコレートの中には乳製品を使っていないものや、白砂糖の代わりに「てんさい糖」や「ココナッツシュガー」などを使ったものがあります。

そいみん。

有機ビーガン・フェアトレードチョコレートって、品質はもちろん、地球環境や人々に配慮された、誰もが楽しめる安心のチョコレートなんですね!

北欧エストニアのローチョコ ROOSIKU(ローシク)

乳製品不使用とは思えない、驚きの食べやすさ

ローシクチョコレートファクトリーは、北欧エストニアで、1881年に建てられた学校を改装した工場 (2015年創業) 。

ROOSIKU(ローシク)チョコレートは、動物性の原料を一度も使用したことがないこの工場で作られた、ビーガン、プラントベースのローチョコレートです。

製造者であるアイヴォ氏のポリシーを貫き、42℃以下に徹底管理し、伝統的な石臼で原料を混ぜ合わせるハンドクラフト(手作業)で、低糖質なビーガンチョコレートを製造。

収穫量5%以下という、ペルー原産の希少品種カカオ「クリオロ種」のみを使用。パッケージには、土に還る天然素材からできたものを採用しています。

トレテス ローシクオーガニックチョコレート・ハイカカオ77% 37g は、こちら

健康食品としても認知 Dadenne(ダーデン)

ダーデン社は、1897年にフランスで創業

Dadenne(ダーデン)のチョコレートは、特殊製法 (特許取得) により、カカオに含まれる頭痛や腹痛を起こすとされる成分を取り除くことに成功。

現地では、健康食品としても扱われ、2021年版VIDAL (医薬品情報誌)に掲載されている唯一のチョコレートメーカーです。

ダーデンカンパニーは、環境保護に考慮して原料の供給から製造、包装、流通に至るまで配慮した会社を目指しています。

また、2005年より全ての商品がオーガニックになりました。

ペルー産のフェアトレード・オーガニックカカオを収穫後すぐに自家焙煎、アガベシュガーやココナッツシュガー、きび砂糖などの自然派甘味料を使用し、白砂糖を使いません。乳化剤・パーム油も不使用。

そいみん。

ダーデンで使われている未精製の自然派甘味料の中でも、特に注目を集めてるのが、アガベシロップ

低GIのアガベパウダー (アガベシロップを粉末にしたもの) を使用したアガベチョコレートシリーズは、砂糖と変わらぬ甘さと濃厚な味わい。

ビーガンチョコレートにありがちな粉っぽさ (油分の少なさ) はなく、口当たりも、なめらか!


(写真上) 有機アガベチョコレート ダーク 70% [並行輸入品] (1枚入り)は、こちら


お得! ダーデン 有機アガベチョコレート 3枚 3種アソート (100%、85%、70%)各1枚 ダーク カカオは、こちら

そのほかの有機ビーガン・フェアトレードチョコレート

Chocolat Stella (ショコラステッラ)

Chocolat Stella (ショコラステッラ) は、1928年に設立。環境保護先進国であるスイスの有機チョコレートのパイオニアメーカー。

1950年にChocolate Stella社とChocolate Bernrain社が合併し、現在のStella Bernrain社が誕生。

シンプルな原料で仕上げ、乳化剤不使用。カカオの香りやコク、風味がしっかり味わえる上質なチョコレートを作っています。

1991年に世界で初めて、フェアトレードチョコレートを製造し、その3年後にオーガニックチョコレートの製造・販売を開始。現在、世界50カ国で製品が販売されています。

カカオの木の苗を育てるところから、豆を収穫して加工するところまで、設備や技術の向上を支援。

スイスの平均的な製造業に比べ、使用する水の使用量削減やCO2排出量のカットも達成しています。

※ (写真上) ステラ 有機フェアトレードダークチョコレート カカオ75% 100g は、こちら

ゲパ GEPA

GEPA社の設立は、1975年。

創業40年以上、ドイツのフェアトレードの草分け的存在として世界フェアトレード機構 (WFTO) の設立や、独自基準であるフェアトレードプラスの確立など、フェアトレードの最低基準を大幅に超えて活動。

現在、アフリカや南アメリカをはじめとした48カ国、160組織以上と取引数を誇り、世界中に支援の輪を広げ続けています。

ICCO(国際ココア機関)が、ファインフレーバーカカオと分類した希少なカカオのみを使用。

フルーティーさ、コク、香り高い風味のある高品質のカカオで、雑味のない、とろける味わいが人気。

チョコレート ビオ オーガニック フェアトレード ダーク オレンジ ヴィーガン グランノワール カカオ70% ハイカカオ 100g は、こちら

The Raw Chocolate Company (ローチョコレートカンパニー)

The Raw Chocolate Company (ローチョコレートカンパニー)は、倫理的に食材を調達し、世界にプラスの影響を与えることを優先している企業。

リサイクル可能なパッケージ、環境に配慮した廃棄物ゼロのキッチンで、42℃以上に加熱しない、カカオの香り、旨味、酵素を残した良質素材のピュア生チョコレートを製造しています。

ローチョコレート 4種パック (カフェモカ、ミルク、ペルビアン72、ヴァノフィー 各1個 は、こちら

まとめ

今、消費者が何を選択するかで、企業を大きく変えてしまう時代になりました。

食品がどこで、どのように作られているのか、品質についても知ろうとすることは、自分や家族の健康を守ることに直結します。

地球と人々に優しいフェアトレードのしくみを解説しました。

バレンタインチョコの選択肢に、誰もが幸せになるサステナブルなフェアトレードチョコレートを加えてみてはいかが?

2023年バレンタインの記事は、こちら
ビーガンチョコレートについては、こちら