今年の夏は、とびきり暑かったように感じます。
毎日のように、冷たい飲み物やデザートを食べまくってしまった私ですが、なかでも「かき氷」を欲する頻度がめちゃくちゃ高かったです。
「かき氷」といえば、ブームを超えて、もはや日本が世界に誇るスイーツのひとつ。
お店で注文すると、お値段も1,500円~2,000円前後!
庶民のおやつではなく、ご褒美デザートに昇格してしまいましたが、そのぶん味もクオリティも進化がすざまじいです。
秋になっても人気が続きそうな「かき氷」、レベルアップしているヴィーガン仕様のかき氷を探してきましたよ。
Contents
- 「かき氷」はどう進化してきたのか
- 「普通のかき氷」と「ヴィーガンかき氷」の違い
- 氷やシロップにこだわったヴィーガンかき氷
- 野菜シロップのヴィーガンかき氷
- 和菓子のようなヴィーガンかき氷
- フルーツだけの究極ヴィーガンかき氷
- 夏の締めくくりは、ヴィーガンかき氷で!
「かき氷」はどう進化してきたのか
昔、氷はとても貴重なもので、江戸時代は、徳川家の献上品になるほどだったそうです。
現在のように、いつでも氷が手に入るようになったのは、明治時代になってから。氷の保存方法や製造技術の向上が、大きな要因です。
ところで、昭和世代にとっての「かき氷」は、上の写真のような着色料で作るシロップがかかったカラフルなものが一般的で、値段も150円~300円くらいでしたよね。
子供の頃は喜んで食べていましたが、カラダのことを考えると、次世代にはオススメできないですね。
「普通のかき氷」と「ヴィーガンかき氷」の違い
シロップや氷にこだわったヴィーガンかき氷
(写真元:ukafe (ウカフェ) のヴィーガン ココナッツライムソース&甜菜糖シロップ/990円)
「かき氷」に欠かせないシロップは、グラニュー糖が使われるのが一般的です。
グラニュー糖は、あらゆるお菓子づくりに適した万能調味料。素材の味を邪魔しないうえに、値段もリーズナブル、シロップとの相性がとてもいいのです。
ただ、ビーガンは、精製された砂糖はNG (加工の段階で、動物の骨が使われているから)なので、厳格なビーガンは、ほとんどのお店のかき氷は食べられないでしょう。
そんな中、ありがたいことに、ヴィーガンフレイバーのかき氷を提供するお店が都内にもいくつかあります。
たとえば、クエン酸やポリフェノールを含むライムをつかった、すっきりとした甘さのかき氷を発表したukafeのヴィーガンかき氷は、北海道の代表作物「てん菜」から作られる甜菜糖 (てんさい糖)を使っています。
カラダにやさしい素材を使うのも、ヴィーガンかき氷の特徴といってもよさそうですが、ukafeは氷にもこだわっています→参照:特許を取得した特別な製造方法の氷
野菜シロップのヴィーガンかき氷
インテリアも映え映えな代々木公園のカフェ、ツリーバイネイキッド ヨヨギパークの「フルーツトマトのヴィーガンかき氷」(1,320円)。
糖度の高いアメーラトマトをじっくり煮込んで作ったシロップは、あまったるいシロップとはまるで違う、ほどよい酸味とすっきりとした大人の味わい。
ちなみに、北区の氷屋から純氷を取り寄せているそうです。砂糖は、きび糖を使用。
最近人気の贅沢な「かき氷」は、トッピングもモリモリで、カロリー高めで甘みも濃厚ですが、トマトのかき氷は、暑さをクールダウンしながら野菜の栄養もとれちゃう、ヘルシーかき氷です。
和菓子のようなヴィーガンかき氷
先日訪れた、ナチュラルビーガンマルシェでみつけた、やさしいくらしのかき氷屋さんのヴィーガンかき氷「ずんだ練乳」(1,000円)。
ずんだあんシロップ+豆乳で作った練乳、カラフルなあられがトッピングされたヴィーガンかき氷。
食べ進めると、氷の中から、桜あんが!こだわりと愛情がつまった一杯でしたよ。
砂糖は、甜菜糖を使用。素朴でやさしい味わいは、どこか懐かしさを感じました。
氷は特別なものではなかったようですが、溶けた後もしっかりとずんだの味が残っていて、最後の一滴まで飲み干すほどおいしいシロップでした!
ヴィーガンかき氷、罪悪感がまったくないのが、スバラシすぎる!
フルーツだけの究極ヴィーガンかき氷
二子玉川の催事会場で、3日間だけのポップアップで提供されていた、このかき氷。
糖度の高い苺を、そのまま凍らせて砕いただけの、究極のヴィーガンかき氷です。
甘いシロップの味に慣れている人のために、イチゴジャムと練乳が別添えでついてきましたが、このままでも十分に、ほの甘く、満足できました。
糖質を摂りすぎると、かえって疲れやすくなるといいます。甘くて冷たいデザートを食べたくて我慢できなくなったときは、フルーツを凍らせただけのヴィーガンかき氷、オススメ。
夏の締めくくりは、ヴィーガンかき氷で!
冒頭、「かき氷」は値段が高くなったという話をしましたが、それにはちゃんと理由があるなと気づきました。
火を使わないので、衛生面もさることながら、新鮮なフルーツで作るシロップは日持ちもしないし、氷はすぐに溶け出すため長時間のテイクアウトもできません。
ヴィーガンかき氷のようにグラニュー糖を使わないシロップは、コストもかかり、さらに氷や素材にこだわれば、お値段が高くなるのも当然なんですよね。
一年を通して楽しめるようになった「かき氷」、これからも新しい味や食べ方が生まれそう。
ヴィーガンかき氷を提供するお店は都内でも少ないので、見つけるのは難しいかもしれませんが、チャンスがあれば今年の夏の締めくくりに、ぜひ召し上がってみてくださいね。
今流行っているのは、ふわふわな氷の上に、珍しいフルーツを使った極上シロップや、スペイン語で「泡」を意味するエスプーマソース (ムースのような泡立ち!) のかかったものなど、贅沢なかき氷です。
素材選びから氷の質感まで、各店が競い合っています。