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新そばの季節がやってくる!
ビーガンは良質なタンパク質を摂りましょう

新そばって、なんだっけ?

よく利用しているネットスーパーから、「新そば」9月の予約販売のお知らせが届きました。

今は保存技術も進んで、一年分のそばが収穫され流通されていますが、昔は採れたてと、少し時間が経った後では、味にも随分違いがあったようです。

そばは、品種や地域によって収穫時期は異なりますが、

・7~8月頃の夏の時期に収穫するものを「夏そば」(春に種をまいて夏に収穫)

・10~11月頃の秋に収穫するものを「秋そば」

と呼びます。秋の「新そば」はいつまでなの?という点については、はっきりしませんが、年内まではこうした呼び方で販売されているようです。

「夏そば」は真夏の太陽をいっぱいに浴びて生育が早く、力強く若々しい味わいが特徴ですが、「秋そば」は、昼夜の寒暖差が大きい秋にしっかり熟成されるので、芳醇豊かなそばになります。

いわゆる「新そば」とは本来「秋そば」の事で 、区別するために「夏新」「秋新」などと呼ばれます。

ビーガンは注意したい「つゆ」にも、その土地土地で独特の味がある

そばつゆの出汁は、鰹節やいりこのように動物性食材からとるお店が一般的。

ビーガンは動物性食材はNGなので、昆布や椎茸などの植物性食材だけでとった出汁でなければ、そばだけをそのまま食べることになります。

本物のそばなら、むしろそのまま食べて風味を確かめたいという方もいらっしゃいます。

そばの栄養


そばに含まれるタンパク質は米よりも豊富、必須アミノ酸のバランスもとれています。
抗酸化作用があり、血管を健康に保つといわれるルチンも含みますが、茹でる際に大部分が溶け出してしまうので、そば湯もいただきましょう。

ダイエットに効果があると言われますが、カロリーはそれなりにあります。
しかしGI値が低いのは、ほかの麺類に比べてヘルシーといえるでしょう。
ビタミン類が足りないので、それを補うことのできるものと一緒に食べれればよりベター。

「十割そば」とよく混同される「田舎そば」


「十割そば」「二八そば」の違いは、そば粉とつなぎの比率を示していますが、「田舎そば」の定義は、はっきりしません。

そばの色は、そば粉の種類(一番粉~4番粉がある)によって変わります。
たとえば、更科粉(一番粉)であれば真っ白い洗練された「更科そば」になり、胚乳の周りからとれる緑がかった二番粉(中層粉ともいう)を使えば「藪そば」になります。

麺が細く洗練された都会のそば=更科そば、麺が太くて黒い地方のそば=田舎そばというのは、イメージからきているようです。
 

十割そばをオススメしたい理由

つなぎを混ぜないで、そば粉だけ仕上げる「十割そば」は、「生粉(きこ)打ち」「生蕎麦(きそば)」などといいます。小麦粉を混ぜたそばは、もともとは庶民的な食べ物とされ、高級なそばは十割で打つものでした。

うまいのは十割か二八か、そば通の間でも永遠のテーマといわれますが、そば粉のおいしさを、混じりけのない状態で味わうことができる十割そばは、格別です。

しかも、十割そばならば「グルテンフリー」。健康面でも、優れています。

「生蕎麦」には2つの意味がある


今もそば屋さんの店頭に「生蕎麦」と染め抜かれた暖簾や看板を目にすることがあります。

十割そばを意味する「生蕎麦」の読み方は「きそば」
それと字は同じですが、茹でる前のそばのことを「生蕎麦」と書き、「なまそば」と読みます。

「きそば」と「なまそば」、どちらも同じ「生蕎麦」と書きますが、意味はまったく違うものなのです。

そいみん。

さあ、今年の秋も、おいしいそばを召し上がってくださいね。
ビーガンは、新そばで、良質なタンパク質を摂りましょう!