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週一べジ「ミートフリーマンデー」にチャレンジ【ビーガン基礎知識④】

元ビートルズのポール・マッカートニー氏が2009年に立ち上げた「ミートフリーマンデー(Meat free Monday)」をご存知ですか?

「環境のために一週間のうち一日だけ肉を食べない日をつくろう」というキャンペーンで、日本でも「週一ベジ」の周知に向けた情報提供やイベントなどを手掛けるミートフリーマンデー・オールジャパン〈略称MFMAJ、イギリスの本部(MFM)〉が活動中です。

いきなりベジタリアンやビーガンになるのは不可能でも、週に一度くらいなら、お肉を食べるのをガマンできそうですよね?

これからビーガンの食生活を目指すあなたも、まずは週一べジからチャレンジしてみませんか?

【目次】

  • ミートフリーマンデーとは
  • ベジタリアンやビーガンの食生活で期待できる効果
  • まずは週一べジ・週一ビーガン生活でお試し
    • 外食派のあなたへ
    • 自炊派のあなたへ
    • デリバリー派のあなたへ
  • まとめ

ミートフリーマンデーとは

ポール・マッカートニー氏が地球環境保護などを目的として提唱している、一週間のうち一日、月曜日だけ「肉を食べない日」にしようというのが「ミートフリーマンデー」。

この運動は、2021年時点で世界45カ国に広がっており、日本では、内閣府の食堂や一部の公立小学校、大学などで週に一度のべジメニューを実施する取り組みがあります。

国際連合食糧農業機関(FAO)によると、畜産業は最も深刻な環境問題における主要因の1つであると発表しています。

たとえばサッカー場100個相当のアマゾン熱帯雨林が、放牧地確保のために一時間毎に消失しています。

週に一日お肉を避けることは、一ヶ月車を運転しないことと同じくらいカーボン・フットプリント(CFP)を削減するそうです。

そいみん。

ポールは、自分の農場にいた羊の親子を見ていた時にベジタリアンになったそう。ベジタリアンでいることがとてもハッピーであり「ミートフリーマンデー」は誰でも簡単にトライできるとても良いアイディアだと話します。

ベジタリアンやビーガンの食生活で期待できる効果

ベジタリアンやビーガンのように動物性食品を避けるようになると、タンパク質カルシウム亜鉛ビタミンAオメガ3脂肪ビタミンB12とDに注意する必要があります。

(※特に菜食者をはじめ、加齢とともに吸収が難しくなるといわれるビタミンB12とビタミンD。これについてはビーガンチャレンジが進むにつれて詳しくお伝えしていきます)。

今まずお話したいのは、ビーガンの食生活がもたらす健康効果の可能性。たとえば、菜食には以下のようなメリットがあるといわれています。

・肉食生活者に比べ、BMIが低い傾向にある
血糖値を下げ、心臓病リスクを減らし、腎臓機能の向上に期待が持てる
2型糖尿病のリスクを減らす
がん予防
アレルギー腸内環境の改善
・抗酸化物質が豊富なホールフード(未精製、未加工、または最小限の加工食品)により、関節トラブルリウマチなどを軽減させる

がんについては、赤身肉や加工肉、高温で調理された肉が特定の種類のがんを促進するというデータがあります。また、ビーガンの主食である豆類は、がん予防に役立つとの報告もあります。

乳製品をとらないことで、乳アレルギー乳糖不耐症(牛乳や乳製品に含まれる乳糖を消化する酵素が十分に分泌されず、上手く消化できなくなっている状態のこと)を回避できます。

※エビデンスに基づく報告であっても、研究結果は常にアップデートされるものであり、健康効果についても保証されるものではありません。

まずは週一べジ・週一ビーガン生活でお試し

外食派のあなたへ

週に一度とはいえ、住む地域により、ビーガン専門レストランやビーガンオプションのあるカフェなどを見つけるのは簡単ではありません。

和食の店は、鰹やいりこなどの動物性出汁が使われている可能性大。

逆に、外国人が集まる店、エスニック系や台湾料理店などで、運が良ければビーガン対応してもらえる可能性があります。

宗教上の理由から菜食主義が多いインドカレー専門店なら、ベジタブルカレーのオプションがありそう。

そいみん。

日本で最初の菜食インド料理レストラン、自然派インド料理・ナタラジは、ビーガン・ベジタリアン・ハラル(イスラム教において食べることが許されている食品や料理)・五葷(ごくん)抜きにも対応しています。

自炊派のあなたへ

ビーガンがよく使う、代用調味料や食材を挙げておきます。

・肉→大豆ミート(乾燥タイプ、レトルトもあり)
・牛乳→植物ミルク(豆乳、オーツミルク、アーモンドミルクなど)
・チーズ→ビーガンチーズやソイチーズ
・卵→卵を使っていないスクランブルエッグ風の冷凍商品
・だしの素→野菜のみの顆粒だし、昆布だし
・バター→ビーガンバターやビーガンスプレッド
・ヨーグルト→豆乳ヨーグルト
・マヨネーズ→豆乳マヨ
・はちみつ→アガペシロップやメープルシロップ

・季節の新鮮な果物や野菜
全粒粉のパンやパスタ
玄米や雑穀
ナッツやオートミールスーパーフード(キヌア・アマランサス・チアシードなど)
豆類
ハーブやスパイス

デリバリー派のあなたへ

まだまだ数は少ないですが、調理済みの冷凍食品やお弁当のデリバリーサービス「Grino」、ビーガンコース料理一式がセットになった「St.Palace (セントパレス)」のようなサービスも登場しています。
セントパレスは、画面をスクロールして画像をクリックすると詳細あり↓↓↓

まとめ

週に一日でもお肉を食べない習慣が多くの人に根付けば、社会全体の変化につながります。

週一べジ、週一ビーガンをクリアーできたら、次のステップは、お家の冷蔵庫や調味料などをチェック。

週2、週3とビーガンデーを増やしていく準備に取りかかりましょう。

これまで試したことのない新しい食生活、食材を試す絶好の機会です。楽しんで!

ビーガン基礎知識①は、こちら
ビーガン基礎知識②は、こちら