ブイクック「ヴィーガン攻略サイト」(β版)にて、ヴィーガンのプロ達にリレー取材をしました!記事をチェック⇒

ユーグレナ、スピルリナ、モリンガ【緑色のスーパーフード】その②

ユーグレナ、スピルリナ、モリンガは、食以外にも美容コスメや治療薬、地球環境や貧困問題の改善にまで貢献するスーパーフード。

栄養価や高い機能性、手軽さ、扱いやすさから、世界中で注目されています。

それぞれに特有成分を保持しており、健康的なカラダづくりに役立つ可能性があるとされます。

今回は、3つのスーパーフードの特徴や効果を比較、具体的な摂取方法もまじえて、前回お伝えしきれなかった情報をまとめました。

【目次】

  • 緑色のスーパーフード特徴・効能
    • ユーグレナ
    • スピルリナ
    • モリンガ
  • ユーグレナ VS スピルリナ
  • スピルリナ VS モリンガ
  • まとめ

緑色のスーパーフード特徴・効能

写真はイメージです

ユーグレナ

あなたは「腸活」してますか?太りやすい人と太りにくい人の違いには、腸内環境が大きく関わっているといわれますね。

太りにくいカラダになるためには腸内環境を整えること、つまり食物繊維を摂取することがあげられます。

ユーグレナには59種類の栄養素がバランスよく含まれ、食物繊維の一種であるパラミロンという特有の成分があります。乳酸菌のはたらきを活発にし、腸内環境を整えてくれる効果が期待できます。

プレバイオティクス(腸内細菌の栄養素となり、腸内細菌の増殖の成分)として作用し、腸内フローラのバランスを整えます。

さらにユーグレナは、長寿菌ともいわれる酪酸菌フィーカリバクテリウムの増殖を促進することが確認されています

そのほかにも、見逃せない栄養素や期待できる効果

  • 継続的に摂取することで、睡眠が深くなる可能性
  • 強い髪の毛をつくる亜鉛ビタミンヨウ素といった、育毛に欠かせない栄養素を簡単に摂ることができる
  • 魚油に多く含まれることで知られている不飽和脂肪酸のDHAやEPAなど、動物が持つ栄養素を持ち合わせている
そいみん。

株式会社ユーグレナが2005年に世界で初めてユーグレナグラシリスの大量培養に成功して以降、薬局やスーパーで多種類のユーグレナ商品が販売されるようになりました。そのまま飲めるスムージータイプや、水や牛乳に溶かして飲むパウダータイプ、ビタミン剤のように飲むサプリメントタイプなどがあります。

※からだにユーグレナ グリーンパウダー 乳酸菌 20本は、こちら
※コーワリミテッド ユーグレナ スマイル280mg×90粒は、こちら

スピルリナ

通常、藻類は日光を浴びて光合成でデンプンを作りますが、スピルリナは動物性のデンプンとも言われるグリコーゲンをつくる珍しい生物です(スピルリナ以外でグリコーゲンを多く含む食品としては、貝類、エビ、レバーなど)。

スピルリナに豊富に含まれている葉緑素は、体の中で血液の原料となるため「緑の血液」ともいわれます。また、赤血球や核酸の働きにも関係するビタミンB12も含んでいます。

通常、植物性食品には含まれていないビタミンB12、ベジタリアンやビーガンの人は不足しがちといわれますね。スピルリナに含まれるビタミンB12は、なんと牛レバーの約5倍以上

パウダータイプは、料理や飲み物に混ぜて摂取できますが、着色料としても使用されるほど色が濃くでます。サプリメントの種類によって海苔の風味がするという声もありますが、無味無臭のものもあります。

スピルリナの青色色素は、植物由来の無添加・天然着色料。ソーダ味のアイスキャンディーや青い色の食べ物に使われているので、あなたも知らないうちに摂取しているかも。

※スピルリナ100% 【2000粒+400粒増量】1粒200mg(約2ヵ月分)は、こちら

モリンガ

モリンガは、多くの部分を食べることができる植物。その栄養を壊さず摂取するためには、加熱等の調理はせず、そのまま生で食べるのが良いと言われていますが、とても苦いです(種に含まれるイシリトールという成分によるもの)。

葉と花、枝は香味野菜、実はピクルス、根は香辛料、種は炒めてナッツ(別名/ベン・ナッツ)として食べることができるほか、オイル(別名/ベン・オイル)を抽出することも。

味・香り・色はなく酸化しにくいため、食品のほか薬剤や化粧品の成分としても使用されています。食用オイルは、オリーブオイルと同様に使えます。

ちなみに、モリンガ(別名/ホースラディッシュ・ツリー)は、ワサビに似た辛味と香りを持つホースラディッシュのような刺激味があり、はマスタードのような香りで、貝や甲殻類の毒素を中和する効果があるとされます。

栄養豊富で、家畜の餌や堆肥としても利用されています。

そいみん。

摂取量の目安は、石垣島モリンガオフィシャルショップのサイトによると、粉末の場合は、成人3.0g/日 子ども1.5g/日 幼児0.5g/日。

※JAS有機 モリンガパウダー モリンガ粉末 国産 沖縄県産100% (JAS有機認定/無農薬/無化学肥料/ノンカフェイン) 50gは、こちら

ユーグレナ VS スピルリナ

ユーグレナは、1日に1000㎎の摂取が推奨されていて、サプリメントの場合カプセルや錠剤のタイプで、1日に4粒~6粒を目安に飲むものが多いようです。水や飲み物に溶かして飲むパウダータイプ(写真上)もあります。

そいみん。

スピルリナもパウダータイプがありますが、錠剤タイプになると小粒で1日に20~40粒とかなりたくさんの錠剤を飲む必要があるので、挫折したという声もあります(写真下/1日30粒・6gとありました)。

ユーグレナは18種類のアミノ酸をはじめ、ビタミン類14種、ミネラル9種など全部で59種類

スピルリナは、60種類以上5大栄養素をすべて含む)と、どちらも豊富な栄養素を持っています。

スピルリナは、大変良質なタンパク質(アミノ酸)を65~70%も含んでいます。

しかし、必須アミノ酸バランスの指標となるアミノ酸スコアでは、ユーグレナ83、スピルリナ51と、理想のアミノ酸スコア100に近いユーグレナの方がバランスはいいですね。

植物と動物の両方の性質を持ち合わせているユーグレナには、魚油に多く含まれることで知られている不飽和脂肪酸のDHAやEPAなどが含まれることは大きなポイント。

スピルリナには、ビーガンに不足しがちなビタミンB12が豊富に含まれていることはもちろん、強力な抗酸化力を持つβ-カロテン、必須脂肪酸の一種であるγ-リノレン酸(血圧やLDLコレステロール値、血糖値を低下させる効果)がほかの藻類と比較しても多く含まれているのもポイント。

基本、野菜や果物などには硬い細胞壁があるため、たくさん食べても栄養素がカラダに吸収されにくく、消化率が40%程度。

しかしユーグレナの消化率は約93.1%、スピルリナも消化率約95%と、どちらも非常に消化吸収に優れています。

そいみん。

なんといっても、スピルリナは食用としての歴史が35億年と圧倒的に長く、エビデンスが多いのも超重要ポイントではないでしょうか。(対して、ユーグレナ5億年)。

スピルリナ VS モリンガ

藻の一種であるスピルリナは青海苔のような風味、植物であるモリンガの葉は、抹茶やよもぎのような風味。

モリンガはビタミンAやC、β-カロテンが豊富、悪玉コレステロールや中性脂肪を下げる効果が期待されるGABA(γ-アミノ酸)も含まれています。ポリフェノールがダイエットやアンチエイチングにも効果的といわれています。

胃炎や潰瘍の原因ともなるピロリ菌に対する抗菌効果も報告されています。

モリンガは種、幹、枝、葉、花、根などすべての部分に栄養を含みますが、その中でも多くの成分を含むとされている葉の部分/100gあたりの成分をスピルリナと比較した場合、全体的に見るとスピルリナのほうが多くの栄養素が含まれているようです。

そいみん。

栄養素の多さで判断するのではなく、あくまで自分に合うもの、健康サポートに必要なほうを選択すべきでしょう。

まとめ

厚労省の調査(令和元年国民健康・栄養調査報告)によると、全年代の男女に鉄分やビタミンなどの栄養素が不足しているそうです。

まだまだおさまらないコロナウイルスに対して免疫力を向上させたい方、いつまでも若々しくいたい方、貧血や偏食気味の方、生活習慣病を予防したい方……それぞれの効能、味や摂取の目安を検討のうえで、緑色のスーパーフードをあなたの食生活に加えてみてはいかがでしょうか。

最後に、気になる最新情報!

スピルリナのみを使用した代替スモークサーモン製品が、2023年末までに市場に投入されるというニュース

緑のスーパーフードは、フードテックや代替食品の分野でも、ますます欠かせない存在になりそうです。

※緑のスーパーフード【その①】は、こちら