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ビーガンスイーツと普通のお菓子、違いは?ノングルテンやアレルギー対応?

このところ、すざまじい進化を遂げているビーガン(ヴィーガン)スイーツ。これまで私達が食べてきたような、白砂糖やバターたっぷりのケーキ、クッキー、アイスクリームなどとちがって、体にやさしい素材で作られているのがビーガンスイーツです。

甘さも香りもしっかりと感じられる、見た目もおしゃれなビーガンスイーツがいろいろと手に入るようになりました。ビーガンスイーツと知らないで食べたことのある人も多いのではないでしょうか。

あらためて、ビーガンスイーツと一般のお菓子の違い<前編>をまとめてみました。ビーガンに人気の米粉スイーツやグルテンフリーについてもあわせてお伝えします。

目次

  1. ビーガン(ヴィーガン)スイーツとは
  2. ビーガンスイーツの素材
  3. どんな人にオススメ?
  4. ビーガンスイーツの見分け方
  5. まとめ

ビーガン(ヴィーガン)スイーツとは

ビーガン(ヴィーガン)とは、完全菜食主義=動物性食品を一切口にしない人または食事を指します。

動物性由来の食材を一切使用しないお菓子が「ビーガンスイーツ」です。

  • 動物油脂を使うお菓子、動物性油脂で揚げたチップス
  • 魚のエキスで味をつけるせんべい
  • はちみつを使用したお菓子
  • 乳製品や卵を使ったお菓子
  • 白砂糖を使うお菓子
  • コラーゲンから作られるゼラチンを使用するお菓子

一例ですが、上記のようなお菓子はすべてビーガンNGです。

はちみつは、そもそも蜂達の食事であり、それを人間が搾取するべきではないという観点からNG。

白砂糖については、精製時に牛骨を使うことがあるので、ビーガンは避けます。濾過・脱色工程に骨炭が使用されているお菓子、商品自体の開発時に動物実験が行われているお菓子も基本的にはNGです。

ビーガンスイーツの素材

ビーガンスイーツの場合、一般的なお菓子の材料ではなく、どんなものを使うのでしょうか。

小麦粉→米粉オートミールなどで代用する場合もある

小麦粉は多くの食品に含まれていますし、植物性食材なのでビーガンでもOKです。しかし、小麦が使われている市販のお菓子は、白砂糖やバター、卵などが使われているものが多いです。

ここ数年で、米粉の粉砕技術が進化し、パンやお菓子など用途に適した米粉が販売されるようになっています。
また、小麦アレルギーやグルテンが原因の病を持つ方が増えていることや、世界的な食糧危機の問題もからみ、米粉が小麦の代替になることが世界でも注目されはじめています。

ビーガンになる方は、環境配慮・倫理・宗教などさまざまな理由や背景を持っているのですが、健康面や食品アレルギーが理由でビーガンになる方々は、小麦よりも米粉を選んでいます。

バターやミルク→ビーガンバター植物ミルク

ビーガンは牛乳・バター・卵などの動物性食品は一切使用せずに、豆乳、アーモンドミルク、オーツミルクなどの植物性ミルクや、オリーブオイル、ココナッツオイルなどの良質な植物油、それらを使って作られるビーガンバターを選びます。

そのほかの動物由来食材→製造段階から製品にいたるまですべて植物由来の食材

たとえば、お菓子の色や香りづけには、植物由来の添加物が使われていることもありますが、紅茶や抹茶、スパイスの特性をうまく生かしたり、白砂糖の代わりにメープルシロップやアガペシロップで味に甘さと深みを持たせたりします。

どんな人にオススメ?

ビーガンスイーツの素材をみてもわかるように、味わいは素朴な甘さ自然の風味、動物性食材に比べて消化されやすく体にやさしいのが特徴です。

また、これまで小麦アレルギーやグルテン不耐性などで一般的なお菓子が食べられない方向けの米粉を使ったグルテンフリー(小麦を含まない食品あるいは小麦を摂らない食スタイル)スイーツは、今やビーガンやベジタリアン、健康意識の高い方に選ばれています。

小麦は、長い歴史の中で人間が食べてきた食材なのに、なぜ今体に良くないといわれるのでしょうか。

実は、今日に至るまで小麦の品質や性質はすっかり変化しています。そのことがひとつの要因で、小麦アレルギーや小麦が原因の病を発症しているといわれています。

また、日本人はそもそも体のつくりや腸の長さが欧米人とは異なります。米を主食としてきたはずが、ここ数十年間でパン食になってきたことが、腸に負担をかけ、体に悪い影響をもたらしているという研究結果がでているのです。

ビーガンスイーツの味については、開発当時は物足りない、味気ないものでしたが、今や普通のお菓子と変わらぬおいしさ、あるいはそれ以上においしくてヘルシー、見た目もオシャレで人気が高まっています。

まだ、意識して米粉のスイーツを食べたことがない方には、ぜひ試していただきたいと思います。「え?これ小麦粉じゃないの?」「こんなにおいしいのに、砂糖もバターもつかってないの?」と、驚かれるに違いありません。

おいしくて、体にもやさしいビーガンスイーツなら罪悪感もなく、甘いものを食べる幸福感や満足度が圧倒的に高いのです。

ビーガンスイーツの見分け方

最近は大手スーパーやコンビニでもビーガンスイーツを買うことができますが、ビーガン対応をうたっている商品でも、製造から一貫して動物性由来のものが使用されていないかどうかは、パッケージから知ることができません。

グルテンフリーにおいても、日本ではまだ国の規定がなく、判断は製品を販売する企業に委ねられているのが現状です。成分表をチェックすることや、お店のスタッフに確認することも重要です。

お店やメーカーに問い合わせをするのは気が進まない、そんな方にはビーガンマークがついている製品を購入することをオススメします。

参照

VegeProject Japan/certificate

まとめ

もはやビーガンスイーツは、アレルギーがある方向け、特別な人向けではなく、みんなが食べられる究極のギルトフリースイーツなのです。今後も、どんどん新しいビーガンスイーツが生み出されることでしょう。楽しみでしかたありません!

次回<後編>では、今話題のビーガンスイーツや、身近なところで手に入るビーガンのお菓子情報などをお伝えしますね!お楽しみに。